症状の殆どない1週間超の入院。辛いと思ったことや気になったことは?①(MAC症治療記④)

MAC症治療記

前回までの流れ

こんにちは、こたろうです。
前回は、私が実際に1週間入院をし、どんなスケジュールで、どんな治療や検査を受けたのかなどを中心にご紹介しました。
前回は治療や検査についてが中心の内容でしたが、MAC症(肺非結核性抗酸菌症)の点滴治療を目的とした入院の場合、治療と言っても午前中の1時間半ほどでメインのスケジュールは終わってしまいます。(病院によってスケジュールは異なりますが、かかる時間は大体同じだと思います)

私はこの時が人生で初めての入院だったということもあり、治療内容よりは治療以外の時間の過ごし方のほうが印象に残ったことが多かったです。
今回は入院生活編ということで、治療以外の面で私が入院中に感じたこと、こうすれば良かったと思っていること、持って行って良かったアイテムなどを紹介し、次に私が入院するならこうするだろうな、という視点も踏まえて入院生活を振り返りたいと思います

今後私と同じようにMAC症の治療で入院される方のみではなく、他の病気でも入院を経験されたことが無いという方に役立てばと思っています

入院初日、ベッドに案内されて一番最初に気になったことは何?

入院当日、ほぼ自覚症状が無い状態だったということもあり、通常の通院と同様に公共交通機関で病院へ向かいました。
荷物はリュックにスーツケースと、はたから見たら旅行へ行く人の格好だったと思います。

病院へ到着し、自分のベッドに案内されて荷物の整理をしようと思ったときにまず気になったのは、荷物の収納スペースが思っていたよりもはるかに少なかったということです。

画像はフリー素材なので私が実際に使っていた病床とは違うのですが、ベッドの奥に見える机のようなものはおそらく私が使っていたのと同じ机だと思います。
一番下の段にあるのは冷蔵庫、TVカードを入れると度数の時間分冷却される有料タイプのものです。

その上にあるのが鍵付きの引き出し。深さ15㎝、奥行き40㎝ほどでした。
私は貴重品等をこの引き出しの中に入れて、鍵は常に身に着けているという生活をしていました。

この引き出し以外には画像のようなロッカー(画像は3連ですが実際には1個)がおいてあり、高さが180㎝、幅は30㎝ほど。ロッカーの中はハンガーをかけられるようになっていますが、中に棚はありません。
リュックは入りますが、大きなボストンバッグなどは入らないと思いました。

もし大きめのカバンなどに荷物をまとめてきていたらロッカーに入らず地べたに置くことになっていたと思うので、スーツケースで行って良かったと思っていますし、次に入院することになった時もスーツケースで行くと思います。

私の荷物が多かっただけなのかもしれませんが、荷物の収納スペースはそんなに多くないと思って準備をしていくことをお勧めしたいです。

一息ついて次に気になったのは『音』

荷物の整理と寝間着への着替えも終わり、一息ついたところで次に気になったのは周囲の音でした。

病院により異なると思いますが、私の入院していた病院では1人用の個室、2人用の相部屋、4人用の相部屋という3タイプの病室があり、4人部屋の場合は追加料金なし、2人部屋だと約3000円/日、個室は約8000円/日の追加利用料金が設定されていました。

ほとんど自覚症状がなく元気だったことや、今後治療でどれくらいの費用が発生してくるのか不透明だったこともあって、追加料金の無い4人部屋での入院を決めたのですが、隣のベッドとの距離は1メートルほどと思ったより近く、ベッドとベッドの間には薄手のカーテンが一枚だけ。生活音は完全に筒抜けです。

ちなみに昼間の生活音はすぐになれるのですが、地味につらかったのは夜寝るときに聞こえてくる音でした。
入院病棟なので、私のように元気な人の方が珍しいのは当たり前で、入院されている方はそれなりに症状が出ていたり、副作用のひどい治療を受けていたりします。
そのため、昼間は病棟内の喧騒や生活音と混じってあまり気にならなかった、痛みによる唸り声や咳払いの音、痰が絡んでせき込む音などが夜になると一層大きく感じます

音が気になるのはもちろんですが、苦しそうな声などを聴き続けると、不思議とこちらまで苦しいような辛いような気分になってきてしまいます。
消灯後、寝付くまでの時間は少なからず音に悩まされましたし、深夜の変な時間に隣のベッドの方がせき込む音で目が覚めてしまい初日は満足に眠ることが出来ませんでした。

初日の反省を生かして2日目から使い始めたのが『耳栓』です。
個人的には相部屋で入院するなら、『耳栓』は必需品だと言いたいくらい助けられました

先ほども書きましたが、昼間は音に悩まされることはほとんどありませんでしたが、夜静かになってからは2日目以降も慣れませんでしたし、毎日寝不足では気がめいってしまいます。
きちんとした睡眠をとるためにも相部屋で入院をされる方にはぜひ耳栓を持っていくことをおすすめしたいです。

私のお勧めはスポンジタイプの使い捨ての耳栓ですが、使い方に少しコツがあり、うまく耳に入れられないとあまり防音効果が出ないので、入院してからぶっつけ本番ではなく入院前に自宅で何度か使ってみるのがおすすめです。

寝間着(パジャマ)はレンタルがお得?

入院している間は、私服ではなく常に寝間着(パジャマ)で生活をすることになります。
病院により異なりますが、おそらく大抵の病院では入院用に甚平型の寝間着等をレンタルしていると思います。
私が入院していた病院では寝間着のレンタルが1日あたり200円。バスタオルとフェイスタオルもセットだと500円ほどだったと記憶しています。

レンタルでも問題は無いと思うのですが、自宅と比べると病棟というのはかなり生活環境が変わります。
ベッドの硬さも全く違いますし、布団の感触ももちろん別物です。
そのため、私個人的には寝間着くらいは着慣れているものを着た方がリラックスできると思い、普段寝るときに来ているスウェットを持参しました
少し荷物にはなりますが、持って行って良かったと思っています。

衣服は袖の締め付けが少ないものがおすすめ

寝間着と同様に衣服で気になったことを挙げるとすれば、気になったのは衣服の袖口の締め付けです。
下記の記事でもご紹介しましたが、点滴治療を目的とした入院の場合、腕には点滴用の管が入院初日から退院日まで挿管されたままの状態となることがあります。

長袖の寝間着もしくは肌着を用意する場合は、袖口の締め付けがしっかりしているタイプのものだと、腕まくりをしたり、それを直したりする際に、管が邪魔になってしまいます。
邪魔になるだけならまだいいのですが、管は血管に入っていますので衣服が引っかかってしまうとそれなりに痛いです。

MAC症の点滴が目的で入院をする場合は、私と同様に管が入ったまあの状態で過ごさなければならない可能性が高いと思いますので、衣服はいっそのこと半袖にしてしまうか、長袖の場合は袖口にゆとりのあるタイプの衣服を選ぶことがおすすめです。

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