MAC症(肺非結核性抗酸菌症)ってどんな病気?仕事や生活への影響はある?

MAC症ってどんな病気?

こんにちは、こたろうです!
こちらの記事では、そもそもMAC症(肺非結核性抗酸菌症)ってどんな病気なの?という疑問をお持ちの方向けに、簡単にではありますが病気のご紹介をしたいと思います。

MAC症と診断されたけど、どんな病気かいまいち分からないな…

家族がMAC症になったらしいけど、初めて聞いたわ

こんな疑問や不安をお持ちの方向けの記事ですので、より専門的な病気の情報をお求めの方は医療機関や研究機関などから出されている情報を探してみてくださいね!

結核菌によく似た菌で起こる肺の病気

MAC症(肺非結核性抗酸菌症)というのは結核菌によく似た菌が肺に住み着いてしまった結果発症する病気のことです。この菌の大部分は略称でMAC(マック)と呼ばれる菌であることからMAC症と呼ばれています。

見た目が結核菌によく似ているため、顕微鏡では結核菌との見分けはつきませんが、結核のように人から人へ移る心配はありません

また、結核は病気の進行が早く治療を行わない場合は短期間で命にかかわる状態になってしまう病気ですが、MAC症は結核と比較すると病気の進行は遅いという特徴もあります。

MAC症になる原因は?

実は「あなたがMAC症になった原因はこれですね!」と断言することが出来ない病気です。

なぜかというと、MAC症の原因となる菌は、自然環境の様々な場所に存在し、どこかで肺に入ってしまい増殖した結果MAC症を発症すると推定されているからです。

MAC菌は42度前後の温度で繁殖が進みやすいのでお風呂場などで繁殖し、それを吸い込んでしまう場合が多いと言われていますが、自然界の水や土の中にも存在し、菌を含んだ水滴や土ぼこりを吸い込むことも原因になりえます。

菌が体内に入っても通常は人間の免疫機能などにより身体が守られているので、菌の増殖が防がれ発症にはつながりませんが、MAC症に対して弱い体質を持っていたり、体調を崩して身体が弱っているときに菌が入ってしまい発症につながると考えられています

私もどこで菌を吸ってしまったのか、原因がわかるなら改善したいと思いましたが、お風呂場以外にも趣味でガーデニングをしたり仕事も農林水産系の職についていて、仕事中に菌に触れる可能性があったため、原因は今でも分かりませんし、今後も突き止めることは出来ません。

MAC症の症状は?

MAC症は初期の段階では無症状であることがほとんどです。
自覚症状による受診ではなく、健康診断の結果見つかる場合も多いそうです。

病気が進行すると咳や痰、倦怠感、微熱などの症状が出るほか血痰が出る場合もあるそうです。

私の場合は最初に受診を決めた症状は脇腹の痛みでした。あまり例は多くないそうです。
咳や痰、倦怠感などの症状は「言われてみればあるような…」という程度しかなかったため、痛みが出なければ病気の発見がさらに遅れていた可能性が高いです。

ちなみに肺それ自体には痛覚がありません。
なぜ肺の病気で脇腹に痛みが出たのかはこちらの記事にてご紹介しています。
興味のある方は覗いてみてください。

どんな治療をするの?

MAC症と診断された場合、基本的には抗生物質による薬物治療を行います。
軽症の場合は、すぐに治療は開始せず経過観察を行い、治療を行うか経過観察を続けるかを検討する場合もあるそうです。

病状により、注射による薬物投与の治療を追加で実施したり、菌が住み着いてしまっている場所を切除する外科手術を行うこともあります。

私の場合は抗生物質(飲み薬)と、注射による治療を行っていますが手術もほぼ確実にしなければならないという手術予告もされています

ちなみに現在のところ、『MAC症を根治出来る(完全に治すことが出来る)薬』というのは開発されていないそうです。絶望ですよね(笑)

治療とは言いますが、MAC菌に効果があるとされている抗結核薬を使用することにより、病状の悪化を防ぎ病状の安定を目指すというのがMAC症の治療です。

MAC症の余命はどれくらい?

気になる方も多いと思いますが、これは残念ながら人それぞれとしか言いようがないです。

私も病名がつくような病気になったのは初めてだったので、不安の底にいた時には『余命』というキーワードが気になりました。
病名を検索すると関連ワードに『余命』という言葉が出てくるのも素晴らしく悪影響でしたね(笑)

MAC症の進行は一般的には遅く10年以上かけて進行する場合が多いそうです。(発症から10年で死ぬという意味ではありません)

どのタイミングで受診するか、どれくらいのスピードで進行するかは人それぞれですし、MAC症になったからと言って必ず命にかかわるというわけでもありません。人によっては20年以上経過観察を続け、老衰で亡くなった方もいるそうです。

以前の私と同じように、MAC症と診断されて余命が気になってしまっている方がいたら、一旦忘れてみることをお勧めしたいです。
治療期間が長くなる病気にかかると、心の病気を患ってしまう方も少なからずいるそうです。

長く病気と付き合い、改善を目指すためにも心はなるべく元気でいたいものですね。

MAC症でも仕事は続けられる?

MAC症と診断された方の中には私と同じように現役で働いている年齢の方も多くいらっしゃると思います。

私がどうしたか結論から申し上げますと、私はMAC症が原因で『退職』しています

「MAC症になったら仕事をやめなければいけないの!?」と思われたかもしれませんが、個人的にはMAC症になった原因に仕事が関係していると考えられるかが判断基準になると思っています。

MAC症は多くの場合、症状が強く出る病気ではありませんので日常生活に支障のない方が多いと思います。
私も受診のきっかけとなった脇腹の痛みは1カ月ほどでよくなりましたので、それからは日常生活への影響はほぼありませんでした。

それでも私が仕事をやめたのは、仕事を通してMAC菌に触れている可能性が考えられたからです。

当時は農林水産系の仕事をしており、土ぼこりや水滴が多い職場環境でした。
そのため、毎日のように職場でMAC菌に触れている可能性があり、治療を進めるうえでも菌に触れる時間を少しでも減らした方が良いと考えたのです。

私のように、仕事をするうえでMAC菌に触れる可能性のある方は、仕事についても考えた方がいいかもしれません。逆に可能性を感じない方は仕事は続けた方がいいと思います。

すぐに多額の治療費がかかるような状態の方はMAC症の場合は多くないとは思いますが、治療には長い年月がかかります。
私のように仕事をやめ収入減少の不安を抱えるくらいなら、仕事をつづけながら治療も進める方法を主治医の方と相談されることをお勧めします。

MAC症の治療をするうえで発生してきた費用については下記のページを参考にしてください。

最後に

長い記事になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

私自身、まだ治療の最中ですし、MAC症についても勉強中です。

私と同じようにMAC症と診断された方は心配や不安に思うことがたくさんあると思います。
私も根治出来る薬が無い病気になったと分かった時からしばらくは、精神的に滅入ってしまいましたし、今だに急に落ち込んだりする時があります。

今の生活を大切に、治療を優先しながら充実した生活を送れる方法を探せたらいいかなと思っています。

もし友人や家族の方がMAC症と診断された場合は、暖かく支えてあげてください。
症状が重くない、ほとんど無い、そういった方でも自分が治療法が確立されていない病気になったというショックは少なからず受けているはずです。精神的に不安定になる時もあるはずです。

同じように治療中の方は一緒に頑張りましょう。
『治療記』カテゴリーでは、散文ですが私が受けている治療や費用などについても詳しく時系列でご紹介しています。
少しでも役立つ情報になればと思っていますので、興味のある方はご覧ください。

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