MAC症(肺非結核性抗酸菌症)の治療費はどれくらいかかる?(検査費編)

MAC症の治療費

こんにちは、こたろうです。

今回はMAC症の治療にかかる費用についての記事です。

MAC症と診断されたけど、治療にはどれくらいの費用がかかるんだろう…?

薬を飲むことになったけど、いくらくらいの薬なのかな?

一カ月当たりの医療費はどれくらい用意すればいいの?

病気の診断を受けてしまった場合、体調のことはもちろんだとは思いますが、治療にかかる費用のことも心配になりますよね。

私もMAC症(肺非結核性抗酸菌症)と診断され、治療には最低でも2年かかると宣告されたとき、身体の次に心配になったのが治療にかかるお金の問題のことでした。
そして、探しても探してもほとんど見つけることが出来なかった情報がMAC症の治療には具体的にどれくらいの費用がかかるのかという情報でした…。

この記事では私がMAC症と診断されてからこれまでに受けた検査や治療にかかった費用を項目ごとにご紹介していきます。

また、私はMAC症の治療のために1週間ほど入院もしました。
その時に発生した費用についても参考までにご紹介したいと思います。

これから治療を始める方の参考になれば幸いです。
ちなみに費用は私が実際に窓口で支払った金額を目安で記載します。(3割負担)
負担割合はご覧になられている方により異なると思いますので、都度換算をお願いします。

胸部エックス線検査

胸部X線検査は皆様もなじみ深い検査だと思います。
健康診断でも実施するあの検査です。

MAC症でも肺の状態や、病気の進行度を見るために実施します。
私の場合はこの記事を書いている時点で治療開始から約一年が経過していますが、この後ご紹介する胸部CT検査を行う月以外は毎月受けてきた検査でもあります。

大きな空洞がある場合は影がしっかり映ったりしますので、過去に撮影した画像と、当日撮影した画像を見比べながら主治医の先生と、先月よりは少し小さくなったかな?今月はあまり変わりないかな?なんて会話をしています。

胸部エックス線検査にかかる費用

1回当たり『630円』

エックス線検査は大きな負担にはならない金額ですね。

胸部CT検査

エックス線検査に比べると馴染みがない検査かもしれませんが、エックス線同様、肺の状態を画像で診断するための検査です。

肺の状態をスライス状に撮影し検査することができるため、エックス線検査よりも詳細な検査が可能となります。

私の場合は3カ月に1回ほどの頻度でCT検査を受けています。
画像も検査のたびに見せていただきますが、正直なところ素人には何が映し出されていて、何が正常で何が異常なのかすら分かりません(笑)

胸部CT検査にかかる費用

1回あたり『約7,500円』

エックス線検査の約10倍と、格段にお金のかかる検査ですね。
費用もさることながら、静かな部屋で機械の上に寝かされている時間が苦手なので、できる限り受けたくはない検査です。

喀痰(かくたん)検査

MAC菌を排菌しているかを検査します。
専用の容器に痰を吐き、その痰の中にMAC菌がいるかどうかを検査します。

喀痰検査の結果MAC菌が出ているか、出ていないかによって治療方針を変えることもあるため、治療を進めるうえでは重要な検査と言えます。私の場合はこの検査は毎月受けています。

小さなシリンダーの様な容器に痰を吐かないといけないので、最初は少しコツがいります。
また、痰を出そうと頑張るので「ウェッ!」となることもあります。
初めは病院のトイレで「ウェッ!ウェッ!」と頑張っていましたが、3カ月目くらいからは先生の提案もあり、事前に容器をもらっておき、通院日の当日に自宅でとってから病院で提出していました。

朝起きてすぐ痰が出ることが多かったので、そのタイミングで取れるのもメリットです。
毎月のことなのですぐになれますが、病院で採っている方は、自宅で取れるようにしてもらうのが個人的にはおすすめです。

喀痰検査にかかる費用

1回あたり『約3,000円』

喀痰検査は痰を採取してから時間をかけて培養し検査を行うそうです。
培養した期間や検査の種類によって発生する費用は異なりますので平均的な費用を記載しています。

血液検査

健康診断でも実施する血液検査と同じように血液を採取して検査します。

私の場合は、抗生物質(飲み薬)と注射(点滴)による治療をしていますので、内臓への負担の度合いを測るために血液検査も行っています。

検査の結果、内臓の負担を示す数値が一定を超えた場合は投薬中止などを検討しないといけないと説明を受けていますが、幸いなことに現状は問題の無い数値で推移しているようです。

血液検査も毎月実施しています。

血液検査にかかる費用

1回あたり『約2,500円』

胃液検査

MAC症の診断のためには喀痰検査の結果、痰からMAC菌が検出されることが必要になりますが、MAC菌は土の中や水道水の中などにも存在します。

そのため、まれに検査結果に影響を及ぼしてしまうことがあるとのことで、確実に体内から排菌されているかの確認を行うための検査として胃液検査を行いました。

文字上は胃液検査ですが、就寝時に無意識に飲み込んでいる痰を、朝一で病院に行き胃から採取するのが目的の検査です。

検査を確実なものにするため、前日の朝から水道水や浄水器から直接水を飲んだり、うがいをしないように指示されます。歯磨きなどの際にもペットボトルのミネラルウォーターを使うので精神的には少し疲れます(笑)

胃液検査にかかる費用

1回あたり『約4,500円』

胃液検査で何よりつらかったのは、鼻から胃へ採取用の管を挿入するときです。

看護師の方に管をいれてもらうのですが、管の先がのどのあたりに当たると体が反射的に嘔吐しようとしてしまいます。
前日の夜から飲み食いしていないので出るものは無いのですが、何度も何度も吐き出そうとするのでお腹も痛みますし、涙と鼻水でひどい状態になっているのを見られるのも辛かったです(笑)

私は今まで1度しか受けていませんが、できれば2度と受けたくない検査です。

1か月あたりの検査費用は?

ここまで、私が今までに受けてきた検査の頻度と費用をご紹介してきました。

今のところ毎月行っている検査は『胸部エックス線検査(CTの月もある)』、『喀痰検査』、『血液検査』の三種類ということになります。

1月当たりの検査にかかる費用は約6,000円です。
エックス線検査の代わりにCT検査を受ける月が3カ月に1回ほどありますが、その月は約13,000円ほどかかっていることになります。

いかがでしたでしょうか?
思ったより高くないと思われる方も、そうでない方もいらっしゃるかもしれません。

個人的には毎月いくつか検査を受けている身としてはそこまで高額ではないので、助かっていると思っています。
もちろん年間で考えると相当な額になりますので、病気さえなければ発生しなかった費用だと考えると頭が痛いですが…。

費用については再診料等は除いて計算している概算の金額ですので、あくまでも目安として参考にしていただければ幸いです。

また、ここでご紹介したのはあくまでも検査にかかる費用のみです。
治療には薬が必要になりますので、そこにも費用が発生してきます。

薬剤にかかる費用については薬の紹介も含め別のページにまとめていますので、そちらをご覧ください。

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